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2017年7月3日月曜日

もぐら通信第63号(第二版)をお届けします


もぐら通信第63号(初版)につき、誠に申し訳柴田望さんの詩『プラン』の後半が欠落してをりましので、下記の通り全文を掲載し、第二版としました。



プラン


橋が見える場所で
川沿いの街灯が見える場所で
車を停めて
飲み物を買ってきて
やっと二人きりになって
溶けていく時間の彼方や
設計される未来の破片へ
おたがい
の家族や過去
の同僚が囁く
わたしにとって〈大変〉なことは
あなたにとって〈大変〉じゃない
おたがいさま
の境い目が薄くなる地点に誘って
老いることのない死者たちの視線に曝され
ずっとこのままで居たい地点に
満ちていく差異を埋めようとせず
この沈黙に耳を傾け合うかぎり
誰にも知られていないことはぜんぶ
誰かに知られます
その日が訪れることを
初めて行われることはぜんぶ
遠い昔にした気がすると
誓いもせず

(北海道新聞《日曜文芸・詩》 平成29年4月30日)




2017年6月30日金曜日

『密会』の書き捨て原稿に描いた安部公房の落書き(1/3)

『密会』の書き捨て原稿に描いた安部公房の落書き(1/3)

原稿そのままに投稿します。

原稿用紙には、安部公房といふ名前が、この写真には写つてをりませんが、左半分の左隅下に印字されてをります。あと二つありますので、これらも適宜上掲しますので、お楽しみに。もぐら通信第63号のpdfには少しぼやけた感じがありますので、再掲します。うまく掲示できれば良いと願ひます。




もぐら通信第63号を、お届けします


もぐら通信第63号を、お届けします。

    
               目次
0 目次…page 2
1 ニュース&記録&掲示板…page 3
2 『密会』の書き捨て原稿に描いた安部公房の落書き(1/3):安部公房…page 9
3 詩二題『プラン』『違い』:柴田望…page 10
4 安部公房はいつまでSFの世界と交流があったか:岩田英哉…page 12
5 山椒魚ともぐら~井伏鱒二の形代(かたしろ)と安部公房のtopology~:岩田英哉…page 18
6 荒巻義雄第一詩集『骸骨半島』を読む(4):「タイムズ スープ」:岩田英哉…page 29
7 リルケの『オルフェウスへのソネット』を読む(8)~安部公房をより深く理解するために~:岩田英哉…page 40
8 連載物・単発物次回以降予定一覧…page 46
9 編集後記…page 48
10 次号予告…page 48

・本誌の主な献呈送付先…page49
・本誌の収蔵機関…page 49
・編集方針…page 49
・前号の訂正箇所…page 49


季節外れのあなたの巣穴で、安部公房とのひと時をお過ごし下さい。

岩田英哉
もぐら通信



2017年6月18日日曜日

もぐら通信第62号、「時知らず」号を、お届けします


「どうか、こんな「時知らず者の徘徊」を御許し下さい。やがてきつと、あの美しい反照が、ディオニュソスを復活させる事でせうから。」(『中埜肇宛書簡第4信』全集第1巻、79ページ下段)

「時知らず」とは北海道では季節外れに獲れる鮭のことを云ひますが、引用符があるので、リルケの詩かニーチェの詩からの引用でせう。二行目を見ると後者だと思はれます。

もぐら通信第62号、「時知らず」号を、お届けします。


0 目次…page 2
1 ニュース&記録&掲示板…page 3
2 リアリテイの問題――安部公房『人間そっくり』早川日本SFシリーズ――:荒巻義雄…page 10
3 「安部公房の写真」とは何か:岩田英哉…page 16
4 安部公房文学メタSF論~記号と文字のtopology~:岩田英哉…page 29
5 安部公房の札幌文学への批判…page 43
6 荒巻義雄第一詩集『骸骨半島』を読む(3):「ウォール」:岩田英哉…page 46
7 リルケの『オルフェウスへのソネット』を読む(7)~安部公房をより深く理解するために~:岩田英哉…page 51
8 連載物・単発物次回以降予定一覧…page 55
9 編集後記…page 57
10 次号予告…page 57


季節の外のあなたの巣穴で、安部公房とのひと時をお過ごし下さい。

岩田英哉

もぐら通信

2017年6月14日水曜日

安部公房のエッセイを読む会(通称「CAKE」:Club of Abe Kobo’s Essays)(第10回)を開催します

安部公房のエッセイを読む会(通称「CAKE」:Club of Abe Kobo’s Essays)(第10回)を開催しますので、お知らせします。

開催の要領は次の通りです。

ご興味のある方は、もぐら通信社宛、下記のメールアドレスまでご連絡下さい。:s.karma@gmail.com

I 日時と場所
(1)日時:2017年7月2日(日)13:00~17:00
(2)場所:南大沢文化会館 第1会議室
(3)交通アクセス:京王線南大沢駅下車徒歩3分:http://www.hachiojibunka.or.jp/minami/
(4)参加費用:無料
(5)二次会:最寄駅近くの安い、居酒屋という迷路を酩酊しながらさ迷います。割り勘です。いつも時間は2時間ほどです。

II 課題エッセイ
(1)『物質の不倫についてー『死霊』論』:全集第2巻80ページから:前回の続きです。80ページ上段左二行から
(2)『ドストエフスキー再認識について』:全集第2巻96~97ページ
(3)『横顔に満ちた人ー椎名麟三』:全集第2巻96~97ページ

そのほかに、

(1)創造のモメント:全集第2巻98ページ必要に応じて参照します。
(2)全集第7巻に、「椎名麟三小論」といふエッセイがあります。これは1957年11月10日付のエッセイです。「横顔に満ちた人」の他に、合はせて読んでをくと、一層椎名麟三を安部公房がどう理解したかがわかるので、良いのではないかと思ひます。

ご興味のある方は、もぐら通信社宛、下記のメールアドレスまでご連絡下さい。:s.karma@gmail.com


2017年6月9日金曜日

もぐら通信第61号(第二版)をお届けします


もぐら通信第61号(第二版)をお届けします。


訂正箇所は、『アスペルガーとしての安部公房~アスペルガーを媒介項にして安部公房を読む~(2):ヴィトゲンシュタインと安部公房』の43ページと44ページに跨る重複を削除し、またその他小さな誤植を訂正し、併せて此れも言葉の不足を少量づつ補いました。


岩田英哉

もぐら通信

2017年6月8日木曜日

もぐら通信第61号をお届けします



もぐら通信第61号をお届けします。


0 目次…page 2
1 ニュース&記録&掲示板…page 3
2 もぐら通信目次総覧…page 10
3 安部公房の小説論総覧:安部公房全集より…page 11
4 荒巻義雄第一詩集『骸骨半島』を読む(2):老人と飛行士:岩田英哉…page 15
   0。SF文学とは何か
   1。老人と飛行士
5 アスペルガーとしての安部公房:アスペルガーを媒介項にして安部公房を読む(2):最終回:ヴィトゲンシュタインと安部公房:岩田英哉…page 42
6 リルケの『オルフェウスへのソネット』を読む(6)~安部公房をより深く理解するために~:岩田英哉…page 65
7 連載物・単発物次回以降予定一覧…page 69
8 編集後記…page 71
9 次号予告…page 71


今月号もあなたの巣穴で安部公房とのひと時をお過ごし下さい。

岩田英哉
もぐら通信