人気の投稿

2017年10月16日月曜日

谷田昌平と安部公房


谷田昌平と安部公房

東京都町田市民文学館にて「没後10年 編集者・谷田昌平と第三の新人たち展」(2017年10月14日(土)~12月17日(日))まで開催されてゐます。



谷田昌平は新潮社の編集者で、安部公房が『砂の女』(1962年)を上梓する時の担当でした。

同展に脚(あし)を運び、撮影した写真を上掲します。

詳細は、次号第70号のもぐら通信誌上にて。






2017年10月3日火曜日

建築家の磯崎新によるエッセイ「第四間氷期」

『現代思想』2017年10月号に建築家の磯崎新が「第四間氷期」というタイトルでエッセイを載せています。もちろん安部公房にもふれています。

2017年9月25日月曜日

もぐら通信第69号をお届けします

もぐら通信第69号をお届けします。


パスワードは、firestorag です。


               目次

0 目次…page 2
1 記録&ニュース&掲示板…page 3
2 『遊弋』十三句:九堂夜想…page 7
3 『カンガルー・ノート』論(4):(17)笛の音:岩田英哉…page 8
4 リルケの『オルフェウスへのソネット』を読む(14)~安部公房をより深く理解するために~:岩田英哉…page 36
5 Mole Hole Letter(4):デカルト…page 42
6 連載物・単発物次回以降予定一覧…page 50
7 編集後記…page 53
8 次号予告…page 53


パスワードは、firestorag です。

季節外れの超越論的なあなたの巣穴で、安部公房とのひと時、いやひと空間をお過ごし下さい。

岩田英哉
もぐら通信


日経ビジネスONLINEに鳥羽耕史氏へのインタヴュー記事「安部公房はAIがお嫌い?」(2017年9月25日付)が掲載されました


日経ビジネスONLINEに鳥羽耕史氏へのインタヴュー記事「安部公房はAIがお嫌い?」(2017年9月25日付)が掲載されました。



2017年9月13日水曜日

もぐら通信第68号をお届けします

もぐら通信第68号をお届けします。

               目次

0 目次…page 2
1 『カンガルー・ノート』論(3):(16)風の音:岩田英哉…page 3
2 リルケの『オルフェウスへのソネット』を読む(13)~安部公房をより深く理解するために~:岩田英哉…page 46
3 Mole Hole Letter(4):一粒300メートル…page 54
4 連載物・単発物次回以降予定一覧…page 59
5 編集後記…page 62
6 次号予告…page 62


季節外れの超越論的なあなたの巣穴で、安部公房とのひと時、いやひと空間をお過ごし下さい。

岩田英哉
もぐら通信


2017年8月31日木曜日

もぐら通信第67号(第5版)をお届けします

もぐら通信第67号(第5版)をお届けします。

        
               目次

1 『カンガルー・ノート』論(2):6。安部公房文学と大地母神崇拝~神話論の視点からみた安部公房文学~:岩田英哉…page 3

 (i)『カンガルー・ノート』論の論点を整理する
 (ii)神話論
 (iii)父権宗教と大地母神崇拝
 (iv)安部公房は大地母神を選び、父権的存在を殺した
 (v)父権宗教と大地母神崇拝の差異
 (vi)言語機能論と胎内回帰
 (vii)大地母神崇拝と日本SF文学の意義
 (viii)言語の再帰性に関する安部公房の考へ:言葉は母である
 (ix)父権宗教であるユダヤ教とキリスト教の差異
 (x)大地母神崇拝と『箱男』
 (xi)大地母神崇拝と三島由紀夫

2 安部公房が『密会』の書き捨て原稿に描いた三つの落書きを箱男が解説する…page 31
3 リルケの『オルフェウスへのソネット』を読む(12)~安部公房をより深く理解するために~:岩田英哉…page 33
4 Mole Hole Letter(3):超越論…page 37
5 連載物・単発物次回以降予定一覧…page 55
6 編集後記…page 58
7 次号予告…page 58


季節外れの超越論的なあなたの巣穴で、安部公房とのひと時、いやひと空間をお過ごし下さい。

岩田英哉
もぐら通信

2017年8月23日水曜日

もぐら通信第66号(第四版)をお届けします

もぐら通信第66号(第四版)をお届けします。


訂正箇所は、下記の通りです。

P30:第二段落:
[訂正前]それ故に、実際に、主人公は時間の中での扱いである初診扱いもされず、同様に急患扱いもされない。
[訂正後]上記訂正前の一行に次の文言を追加する:

病院玄関に掛かつてゐる表示板には『初診の受付は七時半から申し込みを受け付けます』と書いてあるにも拘らず(85ページ上段)、初診の受付も定刻から外れて「「静かにして下さいよ」/細い女の声がして玄関の錠が開けられたのは、すでに定刻を過ぎてからだった。」(85ページ下段)。そして、主人公は「熱もないし、痛みもない急患なんて、駄目よ」と「トンボ眼鏡の看護婦」に言はれて、急患扱ひもされない。(86ページ上段)



2017年8月22日火曜日

もぐら通信第66号を、お届けします:暑気払ひ号


もぐら通信第66号を、お届けします。


            目次
0 目次…page 2
1 『カンガルー・ノート』論(1):岩田英哉…page 3
2 リルケの『オルフェウスへのソネット』を読む(11)~安部公房をより深く理解するために~:岩田英哉…page 114
3 Mole Hole Letter(2):戯曲『検察官』…page 117
4 連載物・単発物次回以降予定一覧…page 121
5 編集後記…page 124
6 次号予告…page 124


季節外れのあなたの巣穴で、安部公房とのひと時をお過ごし下さい。

岩田英哉
もぐら通信



2017年8月12日土曜日

安部ねりさんのクリスチャン・マークレーに関するエッセイが来月号の文藝誌『新潮』に掲載されます

安部ねりさんのクリスチャン・マークレーに関するエッセイが来月号の文藝誌『新潮』に掲載されます。

クリスチャン・マークレーは安部公房の愛読者です。特に『方舟さくら丸』に登場するユープケッチャがお気に入りとのことです。

ゴミ好きで、リサイクル好きといふ一面も、安部公房に通つてゐる。安部公房文学の持つ「しなやかな優しさ」が好きだといふことですが、これは此の藝術家の作品に通つてゐるものなのでありませう。

クリスチャン・マークレーの美術展覧会が、「NEW LIFE:リプレイのない展覧会」と題して、現在札幌の「札幌芸術の森」 (札幌市南区芸術の森2丁目75)にて開催中。8月6日(日)から10月1日(日)までの開催です。



もし涼を求めて北海道へ行らつしやる読者がゐれば、会期中に訪ねては如何でせうか。

札幌芸術の森」のウエッブサイトは:http://siaf.jp/projects/new-life

クリスチャン・マークレーの人となりについては:https://ja.wikipedia.org/wiki/クリスチャン・マークレー

クリスチャン・マークテーへのインタヴュー記事は:http://www.art-it.asia/u/admin_ed_feature/iA2gWGzXUkqv0nhO3y4C/

この藝術家による演奏の動画です。動画の題名は、Christian Marclay on Night Music:https://www.youtube.com/watch?v=IIFH4XHU228

これを視聴しますと、

レコードーアナログの音ー循環ー同時並行演奏ー即興性ー偶然性ー音の変形ー作曲

といふ連鎖があます。動画をご覧になる読者は、ほかにも安部公房との共通性を色々と知ることができることでせう。

また、The Clockと題した動画の作品が:https://www.youtube.com/watch?v=xp4EUryS6ac

以下英文ですが、プロフィールをそのまま転載します:

Christian Marclay
プロフィール:
New York-based Christian Marclay was born in 1955 in San Rafael, CA and grew up in Geneva, Switzerland, where he studied at the Ecole Supérieure d’Art Visuel , eventually moving to the United States to complete his BFA at the Massachusetts College of Art. Marclay’s sculptures and installations have been exhibited in museums and galleries internationally and his work was also included in the 1999 and 1995 Venice Biennales and the 1991 Whitney Biennial. Marclay has been performing and recording music as an integral part of his work since 1979. Using phonograph records as his “musical instruments”, he mixes altered records on multiple turntables in a display of precise and abusive manipulations. He has performed throughout Europe, Japan, Canada and the United States and has collaborated with many composers and musicians including Elliott Sharp, John Zorn, Kronos Quartet and Sonic Youth. The relationship between sound and image is central to Marclay’s work. His work consistently plays with music and musical instruments, as well as the visualization of music. He has made sculptures from discarded CDs, melted vinyl records, sewn record covers together to create mixed media works and created installations with works depicting musical instruments from museum collections.





2017年8月10日木曜日

「愛の眼鏡は色ガラス」応援コメントリレープロジェクトにご協力下さい

「愛の眼鏡は色ガラス」応援コメントリレープロジェクト



笛井事務所 第9回公演「愛の眼鏡は色ガラス」(9月15日から17日)を応援して頂くためのコメントリレープロジェクトです。

以下、笛井事務所代表、奥村飛鳥さんからのお願ひです。

私たちは「戦後日本文学を通して現代社会の姿を見る」ことをテーマに、これまで安部公房、岸田國士、星新一、三好十郎などの作品を上演してきました。

活動5年目の節目に300席もある大きな劇場での公演が決まり、是非これを機会に沢山の方に私たちの活動を知って頂きたいと、この様なプロジェクトを立ち上げました。お答え頂いたコメントは笛井事務所のホームページ・Facebook・twitterなどに掲載させて頂きます。最終的には200人の方からコメントを頂くことを目標にしています。

一般公開する前に、是非これまでお世話になった方に簡単なコメントをお願いできないかお声がけしているところです。

是非、あなたにもお願いできないでしょうか?

お力をお貸しください!宜しくお願い致します!

こちらからご記入くださるとありがたく思ひます。



上演作品詳細などはHPでご覧下さい!:http://www.theater-officefey.com/next

2017年8月9日水曜日

安部公房「砂の女」が高野志穂&綱島郷太郎の二人芝居に

安部公房「砂の女」が高野志穂&綱島郷太郎の二人芝居に

劇団ブルーライオンアンブレラのプロデュース公演「砂の女」が、8月26・27日に東京・ザムザ阿佐谷で上演される。



砂穴に閉じ込められてしまった男と、その穴で暮らす女を描いた安部公房の同名小説を舞台化する本作。高野志穂と劇団青年座の綱島郷太郎による二人芝居だ。


企画・脚本・演出は、林真樹子が担当。林は「観るというよりも『目撃者』になってほしい」とチラシにコメントを寄せている。

2017年8月8日火曜日

もぐら通信第65号を、お届けします


もぐら通信第65号を、お届けします。

        
               目次
0 目次…page 2
1 ニュース&記録&掲示板…page 3
2 『密会』の書き捨て原稿に描いた安部公房の落書き(3/3):安部公房…page10
3 寒冷地の食物:安部淺吉…page 12
4 渡辺三子さん追悼:東鷹栖安部公房の会 柴田望…page 16
5 山椒魚ともぐら(2) ~祖父と孫、父と息子の話~:岩田英哉…page 21
6 旅と鎮魂の安部公房文学:岩田英哉…page 32
7 リルケの『オルフェウスへのソネット』を読む(10)~安部公房をより深く理解するために~:岩田英哉…page 53
8 連載物・単発物次回以降予定一覧…page 56
9 編集後記…page 59
10 次号予告…page 59


季節外れのあなたの巣穴で、安部公房とのひと時をお過ごし下さい。

岩田英哉
もぐら通信



安部公房のエッセイを読む会(第11回)を開催します

安部公房のエッセイを読む会(通称「CAKE」:Club of Abe Kobo’s Essays)(第11回)を開催しますので、お知らせします。

開催の要領は次の通りです。

ご興味のある方は、もぐら通信社宛、下記のメールアドレスまでご連絡下さい。:s.karma@gmail.com

I 日時と場所
(1)日時:2017年9月17日(日)13:00~17:00
(2)場所:南大沢文化会館 第4会議室
(3)交通アクセス:京王線南大沢駅下車徒歩3分:http://www.hachiojibunka.or.jp/minami/
(4)参加費用:部屋代を人数分で割ります。一人数百円です。
(5)二次会:最寄駅近くの安い、居酒屋という迷路を酩酊しながらさ迷います。割り勘です。いつも時間は2時間ほどです。

II 課題エッセイ
(1)『横顔に満ちた人ー椎名麟三』:全集第2巻130ページ
(2)牧神の笛:全集第2巻、199ページ

備考:
全集第7巻に、「椎名麟三小論」といふエッセイがあります。これは1957年11月10日付のエッセイです。「横顔に満ちた人」と共に合はせて読んでをくと、一層椎名麟三を安部公房がどう理解したかがわかるので、良いのではないかと思ひます。

ご興味のある方は、もぐら通信社宛、下記のメールアドレスまでご連絡下さい。:s.karma@gmail.com


2017年8月7日月曜日

安部公房の従姉妹である渡辺三子さんが8月1日(火)亡くなられました

安部公房の従姉妹である渡辺三子さんが8月1日(火)18時20分心筋梗塞にて亡くなられたとのことです。ご家族葬にて、同日通夜、翌日出棺の儀が執り行はれました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

2017年8月5日土曜日

『密会』の書き捨て原稿に描いた安部公房の落書き(3/3)

『密会』の書き捨て原稿に描いた安部公房の落書き(3/3)

原稿そのままに上掲します。

原稿用紙には、安部公房といふ名前が、この写真には写つてをりませんが、左半分の左隅下に印字されてをります。安部公房専用の特註の原稿用紙です。

安部公房の原稿用紙上での落書きは、これが最後です。

安部公房は、密会』を書きながら、この落書きをしながら、何を考へたものか。




一つ目の落書きについては、次のURLへ:

https://abekobosplace.blogspot.jp/2017/06/blog-post_82.html

二つ目の落書きについては、次のURLへ:
https://abekobosplace.blogspot.jp/2017/07/blog-post_30.html


2017年7月30日日曜日

『密会』の書き捨て原稿に描いた安部公房の落書き(2/3)

『密会』の書き捨て原稿に描いた安部公房の落書き(2/3)

原稿そのままに上掲します。

原稿用紙には、安部公房といふ名前が、この写真には写つてをりませんが、左半分の左隅下に印字されてをります。安部公房専用の特註の原稿用紙です。

あと一つありますので、これも適宜上掲しますので、お楽しみに。

二つ目の落書きは、もぐら通信第64号に掲載しましたが、pdfに変換するので、線の輪郭が少しぼやけた感じがありますので、再掲します。これで、明瞭な輪郭線の落書きを見ることができます。

安部公房は、密会』を書きながら、この落書きをしながら、何を考へたものか。



一つ目の落書きについては、次のURLへ:

2017年7月29日土曜日

もぐら通信第64号を、お届けします

もぐら通信第64号を、お届けします。


               目次
0 目次…page 2
1 ニュース&記録&掲示板…page 3
2 『密会』の書き捨て原稿に描いた安部公房の落書き(2/3):安部公房…page 20
3 詩三題『変形譚』『デンドロカカリヤ』『ふるさと』:柴田望…page 22
4 横顔に満ちた人ー安部公房:岩田英哉…page 26
5 リルケの『オルフェウスへのソネット』を読む(9)~安部公房をより深く理解するために~:岩田英哉…page 49
6 Mole Hole Letter(1)…page 53
7 連載物・単発物次回以降予定一覧…page 55
8 編集後記…page 58
9 次号予告…page 58


季節外れのあなたの巣穴で、安部公房とのひと時をお過ごし下さい。

岩田英哉

もぐら通信

2017年7月27日木曜日

2017年7月3日月曜日

もぐら通信第63号(第二版)をお届けします


もぐら通信第63号(初版)につき、誠に申し訳柴田望さんの詩『プラン』の後半が欠落してをりましので、下記の通り全文を掲載し、第二版としました。



プラン


橋が見える場所で
川沿いの街灯が見える場所で
車を停めて
飲み物を買ってきて
やっと二人きりになって
溶けていく時間の彼方や
設計される未来の破片へ
おたがい
の家族や過去
の同僚が囁く
わたしにとって〈大変〉なことは
あなたにとって〈大変〉じゃない
おたがいさま
の境い目が薄くなる地点に誘って
老いることのない死者たちの視線に曝され
ずっとこのままで居たい地点に
満ちていく差異を埋めようとせず
この沈黙に耳を傾け合うかぎり
誰にも知られていないことはぜんぶ
誰かに知られます
その日が訪れることを
初めて行われることはぜんぶ
遠い昔にした気がすると
誓いもせず

(北海道新聞《日曜文芸・詩》 平成29年4月30日)




2017年6月30日金曜日

『密会』の書き捨て原稿に描いた安部公房の落書き(1/3)

『密会』の書き捨て原稿に描いた安部公房の落書き(1/3)

原稿そのままに投稿します。

原稿用紙には、安部公房といふ名前が、この写真には写つてをりませんが、左半分の左隅下に印字されてをります。あと二つありますので、これらも適宜上掲しますので、お楽しみに。もぐら通信第63号のpdfには少しぼやけた感じがありますので、再掲します。うまく掲示できれば良いと願ひます。




もぐら通信第63号を、お届けします


もぐら通信第63号を、お届けします。

    
               目次
0 目次…page 2
1 ニュース&記録&掲示板…page 3
2 『密会』の書き捨て原稿に描いた安部公房の落書き(1/3):安部公房…page 9
3 詩二題『プラン』『違い』:柴田望…page 10
4 安部公房はいつまでSFの世界と交流があったか:岩田英哉…page 12
5 山椒魚ともぐら~井伏鱒二の形代(かたしろ)と安部公房のtopology~:岩田英哉…page 18
6 荒巻義雄第一詩集『骸骨半島』を読む(4):「タイムズ スープ」:岩田英哉…page 29
7 リルケの『オルフェウスへのソネット』を読む(8)~安部公房をより深く理解するために~:岩田英哉…page 40
8 連載物・単発物次回以降予定一覧…page 46
9 編集後記…page 48
10 次号予告…page 48

・本誌の主な献呈送付先…page49
・本誌の収蔵機関…page 49
・編集方針…page 49
・前号の訂正箇所…page 49


季節外れのあなたの巣穴で、安部公房とのひと時をお過ごし下さい。

岩田英哉
もぐら通信



2017年6月18日日曜日

もぐら通信第62号(第二版)、「時知らず」号を、お届けします


「どうか、こんな「時知らず者の徘徊」を御許し下さい。やがてきつと、あの美しい反照が、ディオニュソスを復活させる事でせうから。」(『中埜肇宛書簡第4信』全集第1巻、79ページ下段)

「時知らず」とは北海道では季節外れに獲れる鮭のことを云ひますが、引用符があるので、リルケの詩かニーチェの詩からの引用でせう。二行目を見ると後者だと思はれます。

もぐら通信第62号、「時知らず」号を、お届けします。


0 目次…page 2
1 ニュース&記録&掲示板…page 3
2 リアリテイの問題――安部公房『人間そっくり』早川日本SFシリーズ――:荒巻義雄…page 10
3 「安部公房の写真」とは何か:岩田英哉…page 16
4 安部公房文学メタSF論~記号と文字のtopology~:岩田英哉…page 29
5 安部公房の札幌文学への批判…page 43
6 荒巻義雄第一詩集『骸骨半島』を読む(3):「ウォール」:岩田英哉…page 46
7 リルケの『オルフェウスへのソネット』を読む(7)~安部公房をより深く理解するために~:岩田英哉…page 51
8 連載物・単発物次回以降予定一覧…page 55
9 編集後記…page 57
10 次号予告…page 57


季節の外のあなたの巣穴で、安部公房とのひと時をお過ごし下さい。

岩田英哉

もぐら通信

2017年6月14日水曜日

安部公房のエッセイを読む会(通称「CAKE」:Club of Abe Kobo’s Essays)(第10回)を開催します

安部公房のエッセイを読む会(通称「CAKE」:Club of Abe Kobo’s Essays)(第10回)を開催しますので、お知らせします。

開催の要領は次の通りです。

ご興味のある方は、もぐら通信社宛、下記のメールアドレスまでご連絡下さい。:s.karma@gmail.com

I 日時と場所
(1)日時:2017年7月2日(日)13:00~17:00
(2)場所:南大沢文化会館 第1会議室
(3)交通アクセス:京王線南大沢駅下車徒歩3分:http://www.hachiojibunka.or.jp/minami/
(4)参加費用:無料
(5)二次会:最寄駅近くの安い、居酒屋という迷路を酩酊しながらさ迷います。割り勘です。いつも時間は2時間ほどです。

II 課題エッセイ
(1)『物質の不倫についてー『死霊』論』:全集第2巻80ページから:前回の続きです。80ページ上段左二行から
(2)『ドストエフスキー再認識について』:全集第2巻96~97ページ
(3)『横顔に満ちた人ー椎名麟三』:全集第2巻96~97ページ

そのほかに、

(1)創造のモメント:全集第2巻98ページ必要に応じて参照します。
(2)全集第7巻に、「椎名麟三小論」といふエッセイがあります。これは1957年11月10日付のエッセイです。「横顔に満ちた人」の他に、合はせて読んでをくと、一層椎名麟三を安部公房がどう理解したかがわかるので、良いのではないかと思ひます。

ご興味のある方は、もぐら通信社宛、下記のメールアドレスまでご連絡下さい。:s.karma@gmail.com


2017年6月9日金曜日

もぐら通信第61号(第二版)をお届けします


もぐら通信第61号(第二版)をお届けします。


訂正箇所は、『アスペルガーとしての安部公房~アスペルガーを媒介項にして安部公房を読む~(2):ヴィトゲンシュタインと安部公房』の43ページと44ページに跨る重複を削除し、またその他小さな誤植を訂正し、併せて此れも言葉の不足を少量づつ補いました。


岩田英哉

もぐら通信

2017年6月8日木曜日

もぐら通信第61号をお届けします



もぐら通信第61号をお届けします。


0 目次…page 2
1 ニュース&記録&掲示板…page 3
2 もぐら通信目次総覧…page 10
3 安部公房の小説論総覧:安部公房全集より…page 11
4 荒巻義雄第一詩集『骸骨半島』を読む(2):老人と飛行士:岩田英哉…page 15
   0。SF文学とは何か
   1。老人と飛行士
5 アスペルガーとしての安部公房:アスペルガーを媒介項にして安部公房を読む(2):最終回:ヴィトゲンシュタインと安部公房:岩田英哉…page 42
6 リルケの『オルフェウスへのソネット』を読む(6)~安部公房をより深く理解するために~:岩田英哉…page 65
7 連載物・単発物次回以降予定一覧…page 69
8 編集後記…page 71
9 次号予告…page 71


今月号もあなたの巣穴で安部公房とのひと時をお過ごし下さい。

岩田英哉
もぐら通信

2017年6月2日金曜日

安部公房の小説論総覧:安部公房全集より

安部公房の小説論総覧:安部公房全集より

ある契機あり、我がMacintoshの中に置いてをいてももつたいないので、広く世に伝へて、読者の安部公房論に資することもあらうかと思ひ、ここに安部公房の小説観について安部公房が発言してゐる全集の当該ページをファイルより取り出して以下にまとめましたので、ご覧下さい。

あなたが安部公房論を書く際に、あなたの筆が小説論に及ぶ場合には、これらの作品を其の論拠として下さい。論ができましたら、もぐら通信へお寄せ下さると有難い。4つには便宜上分けてありますが、お互ひに相互参照的(referencial)であることはいふまでもありません。

I 物語は、時間の空間化であるといふ安部公房の小説観
時間の空間化、即ち函数化といふ小説観はこのまま安部公房の演劇観であり、これを演技論に問題下降したものが、安部公房スタジオの演技論の中核概念「ニュートラル」である。

1。『歴史を棄てるべき時』:全集第25巻、392ページ:
武満徹との対談にこのことが出てくる。それから、プロットの強固さについて:ポーから学んだことが。
2。安部公房氏(散文精神):全集第28巻、298ページ
3。『賭け』という小説がある:全集第11巻、305ページ
4。『作品が命じる』:全集第19巻、21ページ
5。『作品の側に主導権(私の小説作法)』:全集第19巻、21ページ
6。『抽象的小説の問題』:全集第7巻、154ページ
7。『何を書きたいか』:全集第4巻、348ページ
8。『なぜ書くか』:全集第28巻、69ページ
9。『生の言葉』:全集第1巻、481ページ
10。物語とは:第23巻、111ページ
11。わが作品を語る:第30巻、174ページ
12。わが小説(「第四間氷期」):第15巻、436ページ
13。わが文学の揺籃期:第23巻、24ページ
やはり1970年には、前期20年を振り返ったということを、この題名は意味している。
14。わたしの小説観:第4巻、282ページ
15。わたしの小説作法:第19巻、21ページ
16。わたしの文章:乳5巻、343ページ
17。周辺飛行1:物語とは(全集第25巻、111ページ)
物語とは、因果律によって世界を梱包してみせる思考のゲームである。現在というこの瞬間を、過去の結果と考え、未来の原因とみなすことで、その重みを歴史の中に分散し、かろうじて現在に耐え、切り抜けていくための生活技術としての物語。」
18。私の文学観 演劇観:全集第23巻、350ページ
19。『僕の小説の方法論』:全集第3巻、177ページ
20。全集第23巻、109ページ:夢化作用ー第13回女流新人賞選評
ここに積算の文学についての自分の創作方法のわかりやすい説明がある。これを活用すること。
21。『散文精神』:全集28巻、298ページ
22。『小説の書き方』:全集第4巻、492
23。『小説の好悪像と書き方(二)』:全集第4巻、492ページ
24。『小説の秘密』:全集第27巻、54ページ
25。『小説は考えて』:全集第25巻、537ページ
26。『小説は無限の情報を盛る器』:全集第28巻、49ページ
27。『小説を生む発想』:全集第23巻、337ページ
28。『ストーリー主義の克服』:全集20巻、136ページ
29。『ストーリーという罠』:全集第8巻、141ページ
30。『「砂の女」と小説作法』:全集第19巻、207ページ
31。『創造のプロセスを語る』:全集27巻、29ページ
32。『創造のモメント』:全集第2巻、98ページ
33。『誰のために小説を書くか』:全集第2巻、375ページ

34。『僕の小説の方法論』:全集第3巻、177ページ


II 仮説設定の文学とSF文学論:自分の仮説設定の文学の淵源をポーに求めてゐる
1。私の文学を語る:全集第22巻、42ページ上段
子供のころから文章を書くのが好きだったという発言がある。小学生のころ作り話をして先生に盗作の疑いをかけられて叱られたこと。そうして、中学二年頃に、ポーに熱中したことが発言されている。
このインタビューは、この前後も非常に重要な安部公房の発言を含んでいる。

2。私の創作ノート:全集20巻、162ページ
3。『仮説の文学』:全集第15巻、237ページ
4。『仮説・冬眠型結晶模様』:全集第7巻、77ページ
5。『空想科学小説について』:全集第15巻、237ページ
6。『空想科学小説の型』:全集第8巻、252ページ
7。『空想的リアリズム』:全集第7巻、50ページ
8。『ぼくのSF観』:全集17巻、288ページ

III 小説の構造と言語の構造
安部公房が考へてゐたのは、言語構造と作品構造の一致である。作品構造がそのまま言語構造である小説を書かうとした。以下、これに関する当該箇所を。

1。<安部公房氏語る>::第29巻、194ページ
『長編書き下ろし(仮題「飛ぶ男」)やってて、ひどい病気して。で、入院してる間に、ちょっと焦ったんじゃないか。あんまり長いこと書いていないこともあるし。それで向こう側から、あるものが見えてきたんだよ。』
2。安部公房さんに聞く:全集第29巻、228ページ:
『カンガルー・ノート』は、「全体がびっくり箱みたいに」「フランス料理から日本の懐石まで全部入っているような」
3。大江健三郎との対談:「構造が全部ぬけたテントの梁みたいな小説」(全集第29巻、74ページ上段)

IV 安部公房の言語論
『安部公房文学の毒について~安部公房の読者のための解毒剤~』の一章「4。言語論といふ毒(問題下降の毒)」の最後に、安部公房の言語論をまとめて引用しましたので、ご覧下さい。

安部公房の言語論に関する発言はこれ以外にも全集のあちこちに多くありますが、ここでは小説論との関係で僅かに上記の参照に留めます。安部公房の言語論に関する作品の総覧はまた別途掲示します。