アマゾンのキンドルで『安部公房の詩を読む1』を刊行しました。お読み戴けると、幸いです。
http://goo.gl/2SSn4
I 内容
全くといってよいほど、詳細に読まれることのない、安部公房が10代から20代初期までに書いたふたつの詩集、『没我の地平』と『無名詩集』から3編の詩を選択して、その詩を読み解きました。
これらの詩集を読む為には、10代の安部公房が考え抜き20歳で書き上げた論文『詩と詩人(意識と無意識)』を読み、理解している必要があります。
この論文と、ふたつの詩集は、理論篇と実践篇の関係にあるからです。この本をお買い求めになる方には、別途上梓している『18歳、19歳、20歳の安部公房』も併せて、お読みになることをお薦め致します。一層深い、安部公房の理解を得ることができる筈です。
次の詩を、詳細に読解しております。
1。詩人(『没我の地平』)
2。理性の倦怠(『没我の地平』)
3。倦怠(『無名詩集』)
このように丁寧に、微に入り細を穿って、理論篇のいうところに従い、そうして同時に詩を読むとはどのようなことかを考えつつ、安部公房の詩を論じたものは、過去になかったと自負しております。
II 目次
目次は、次の通りです。
0。はじめに
1。詩を読むということ
2。「詩人」(『没我の地平』より)
3。「理性の倦怠」(『没我の地平』より)
4。「倦怠」(『無名詩集』より)
お読み下されば、幸いです。
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[岩田英哉]