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2016年2月29日月曜日

もぐら通信第42号(第三版)をお届けします



もぐら通信第42号(第三版)をお届けします


みなさま、

何度も申し訳ありません。訂正は、これが最後です。

訂正箇所は、次の通りです。

P37:
林檎もバナナも箪笥も箸も、実は非連続量であるのではないか?
→林檎もバナナも箪笥も箸も、実は連続量であるのではないか?



もぐら通信

発行人 岩田英哉

もぐら通信第42号(第二版)を発行しました。

もぐら通信第42号(第二版)を発行しました。


訂正箇所は、下記の通りです。



P26:即ち、「」で述べましたように、→即ち、[註10]で述べましたように、

P37:個体→固体

P41:詩人の身振りを歌うための、身体の一部です。
→詩人の身振りを歌うための、身体の一部か、またはその身体の一部を使った行為です。




もぐら通信


発行人 岩田英哉

2016年2月27日土曜日

もぐら通信第42号を発行しました。


もぐら通信第42号を発行しました。



目次は次の通りです。

0 目次…page 2
1 ニュース&記録&掲示板…page 3
2 詩:『殺戮~いまこの瞬間に起きている』:柴田望…page 8
3 特集:安部公房と成城高等学校(連載第5回)…page 9
4 ABE日誌10:滝口健一郎…page 10
5 存在とは何か~安部公房をより良く理解するために~(連載第2回):岩田英哉…page 19
6 リルケの『形象詩集』を読む(連載第11回):『静寂』『Die Stille』…page 39
7 奉天の窓から日本の文化を眺める(5):龍安寺石庭…page 62 
8 言葉の眼 2:カメレオン…page 63            
9 編集後記…page 65
10 次号予告… page 65


今月も、あなたの巣穴で安部公房との温かいひと時をお過ごし下さい。

もぐら通信

発行人 岩田英哉

2016年2月21日日曜日

安部公房の父、安部浅吉はどのやうな人間であつたか


安部公房の父、安部浅吉はどのやうな人間であつたか

昨日国会図書館へ行き、京都の分館より取り寄せた安部公房の父、安部浅吉が京都帝国大学で博士号を取得した当の博士論文を拝見した。

その章立ての数字を手書きで、赤いインクの細書きのペンで、文字を添えるやうにして訂正しているのは、多分浅吉本人の手であろう。その細書きのペン先の選択といい、その文字は実に気の優しい人間の手になる文字だと思はれた。

さうして、複写のために目次と内容を読んでゐて、驚く。

その行間から、『羊腸人類』や『緑色のストッキング』が立ち現れるやうに思われるほどに、その論文は現実と結びついた科学論文であるからだ。

安部公房の文学世界と其の骨太の骨格(構造)をなす物の考え方は、間違いなく、父浅吉からも受け継いだものであることが、よく判る。

誠に興味ふかいことは、安部浅吉といふ人間は、既に京都帝国大学で此の博士論文をものした時には、思考の領域で、また自分の人生観に於いても、若年にして既に完成していたといふことである。

これは、安部公房と全く同じである。

(これと同じ型(タイプ)の思想家に、ショーペンハウアーがゐる。ショーペンハウアーも期せずして、バロックの哲学者である。また、奉天は、日本人が大陸で建設した、人工の、バロック様式の町である。)

さて、それが一体どういうことか、それがどのように安部公房の小説の構造に反映しているかは、既に『安部公房の奉天の窓の暗号を解読する~安部公房の数学的能力について~』(もぐら通信第32号及び第33号)で十全に論じたところですが、更に再度浅吉との関係で、浅吉の視点から、次号以降のもぐら通信にて論じます。乞ふ御期待。




2016年2月15日月曜日

安部公房のエッセイを読む会(第4回)の開催日が確定しました。

安部公房のエッセイを読む会(第4回)の開催日が確定しました。

今まで『詩と詩人(意識と無意識)』、『没落の書』を読み、今回は『〈様々な光を巡って〉』の前半部までを読みました。これまで、新しい発見が幾つもありました。いづれもぐら通信誌上にて発表されることになりましょう。

この読書会も、これまでの3回の開催で、もぐら通信発行人と此の会の発案者の須田さんの二人で、十分に地固めは終わりました。次回第4回は、次のような要領で開催致します。

ご興味のある方は、もぐら通信発行人宛、ご連絡下さい。:eiya.iwata@gmail.com


(1)日時:2016年4月17日(日)13:00〜17:00
(2)場所:南大沢文化会館 多目的展示室
(3)交通アクセス:京王線南大沢駅下車徒歩3分:http://www.hachiojibunka.or.jp/minami/
(4)参加費用:会場費も含めて、お一人2000円です。
(5)二次会:最寄駅近くの安い、居酒屋という迷路をさ迷います。



1。第1部:エッセイ輪読
安部公房全集第1巻205ページ上段のX印の中仕切り以降の文章と、『無名詩集』の掉尾を飾るエッセイ『詩の運命』です。

2。第2部:トポロジーを体験する
安部公房の文学の核心にあるtopology(位相幾何学)を実際に体験します。参加者は、次のものをご持参下さい。

(1)A4の印刷用紙:1枚
(2)鉛筆:1本
(3)消しゴム:1個

この体験によって、あなたは安部公房の世界を、単に論理的にのみならず、筆感として、従い安部公房のもぐら感覚である触覚として生理的に理解することができることでしょう。外部と内部が絶え間なく交換され、自分が一体どこにゐるのかを、また始めと終わりをどうするのかを、視覚と触覚で理解をしてもらはうといふのです。

3。第3部:『燃えつきた地図』の中の地図を解析する
(1)須田さん(理学博士:地図の専門家)による地図のトポロジーについての講義
  (仮題)「始点から見た終点」「終点から見た始点」と「内部と外部の交換」
(2)安部公房の書いた作品の中の地図を解析する
『燃えつきた地図』の中にある、安部公房の描いた地図を、第2部で描いた自分自身の地図と比較をして解析します。即ち、あなたは、自分自身と安部公房の差異を知るのです。


安部公房のエッセイを読む会を、第4回以降、英語に訳した”Club of  Abe Kobo’s Essays”と言う名前の各単語の大文字を採り、略称して、CAKEと通称します。ケイク、またはケーキです。安部公房の読書会らしく、身分に無関係な、superflatな読書会です。

ご興味のある方、または参加ご希望の方は、もぐら通信発行人宛、ご連絡下さい。:eiya.iwata@gmail.com




2016年2月11日木曜日

笛井事務所プロデュース『愛の眼鏡は色ガラス』上演のお知らせ


笛井事務所プロデュース『愛の眼鏡は色ガラス』上演のお知らせ




笛井事務所プロデューサー、奥村飛鳥さんの言葉です。

今回は一昨年までよりずいぶんグレードアップしました。

白医者役にはにはNHK「花子とアン」で注目された若手俳優・中島歩さん、赤医者は私の無名塾の先輩であり、数多くの映画でご活躍の笠原紳司さんです。

笠原さんについては師匠の仲代達矢氏が演じた役とあって、とても緊張のご様子です。

他にも「棒になった男」でボクサーを演じた鈴木太一さんや、フーテン男を演じたナカムラユーキさんなど笛井事務所では何度目かの出演になる方もいらっしゃいます。

ご多忙の中とは存じますが、是非ご高覧頂ければ幸いです。

十分に期待のできる舞台ではないでしょうか。是非、安部公房ファンのあなたも劇場に足を御運び下さい。

劇場と日程は下記のとおりです。日程表をクリックすると大きくなります。