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2013年5月6日月曜日

ドナルド•キーン先生にお会いする




ドナルド•キーン先生にお会いする

昨日、5月3日(金曜日)、池袋リブロ、池袋コミュニティ•カレッジにて、16:00より、ドナルド•キーン先生の講演会があり、行って参りました。

この会は、先生の著作集の刊行を機に催されたものです。事前に出席者より質問票を集め、新潮社の先生ご担当の編集者の方が、質問を整理して、先生に問い、先生が答えるという体裁で、およそ45分の時間が、あっという間に過ぎました。

日本文学と日本語を愛する気持ちが率直に伝わる、よいお話でありました。

話の終わったあと、著作集第2巻の『百代の過客』を入口のところで買い求め、サインの列に並びました。

もぐら通信のお言葉を戴いたことと、毎号お送りしてご負担にならないかを案じておりますと申し上げ、お読み下さっていることにお礼の言葉を申し上げました。毎号読んでいますと言われて、本当にうれしい心地がしました。有難いことです。

キーン先生の隣りで、落款を押す役割を演じていた宮西さんにもご挨拶をし、日頃のお礼を申し上げることができて、本当に、よい1時間でありました。

キーン先生から名刺を頂き、また握手もして戴いて、幸せなことでした。

一緒に行った詩人水島英己さんのFacebookの記事から、怠惰にもそのまま引用して、先生のご発言の一端をお伝え致します。


【春の宵 想はぬ人を想ひけり  荷風】
 
 ドナルド・キーン先生の話を聴きに出かけた。池袋のリブロで、「荷風句集」(岩波文庫・加藤郁乎編・2013年4月16日 第1刷発行)を買った。この上の8階でキーン先生の話がある。岩田さんと同じフロアーの喫茶店で会う。二人で聴きに行こうと約束していたのだ。

 新潮社の著作集担当者の方の司会。キーン先生が参加者から、あらかじめ出されている質問に答えていくというスタイルで50分ほどだったが素晴らしい話を聴くことができた。nhkのキーン先生特集のテレビ番組でも聴いたことがあるが、直接に先生の姿を目の前にして、同じような話でも聴くことができているというのは格別の思いがした。

 中央公論の嶋中鵬二社長と永井荷風宅を訪ねたときの話をされた。これは、「一番好きな日本語何ですか」という質問から派生していった話だったと思う。「荷風さんの家に入ったときは、その汚さに喫驚した。しかし、荷風の日本語の美しさ、リズムあるそれに陶然とした。そして荷風のような日本語ができたら死んでもいい!と思った」というようなこと。2年間の日本での勉強を終えて、当時住んでいたイギリス(多分ケンブリッジ?先生はどこで教えていたなどと言う話は一切されない人だ)に帰るとき、たまたま空港で買った荷風の「すみだ川」を飛行機の中で読んで、感動して泣いたという話など。

 この国の芸能から、古典文学、中世のそれ、近世のそれ、近代、戦後(安部公房・三島由紀夫なども含めて)文学のすべてに通暁している偉大な人間。しかし、もっとも小さな人々の哀歓にこそ、すべての文学の基本があるということを誰よりも深く考えている人間(日記の研究を見よ)。

 僕のようなものが、いくら讃辞を重ねてもと思うけれど、でも、こんな人、日本人で見たことがないよ。
 
 キーン先生と握手した。その手は柔らかだった。先生、ご自愛下さい。啄木伝はゆっくりと書いて下さい、などと心で呟いたのだった。
 
 キーン先生の一番好きな日本語の(音)の連なりは「徒然草」の文のそれ。
キーン先生の一番好きな源氏物語の女性は「六条御息所」。
 キーン先生の一番好きな「能」の曲目は「松風」と「野宮」。

「日本人」であるということだけで、それだから、「美しい国」などと、一体だれが言えるのか?キーン先生の少年のような笑顔が問いかけてくる。

2013年4月30日火曜日

【もぐら通信】第8号をお届けします



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登録して頂くだけです。
もちろん、無料です。

今号も、池田龍雄氏のエッセイ、清末浩平氏の『終りし道の標べに』論、ホッタタカシ氏の『友達』の劇評、森田庄一氏の「~地域の人が語る安部公房~」など、盛りだくさんの内容となっております。

ご感想などお聞かせ下さると、ありがたく思います。

では、安部公房とのよいひとときをお過ごし下さい。

もぐら通信
編集部一同

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   安部公房の広場:http://abekobosplace.blogspot.jp/

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2013年4月28日日曜日

もぐら通信(第8号)目次が決まりました。





もぐら通信(第8号)目次は、次の通りです。



1。表紙記事
2。蜻蛉の夢:池田龍雄
3。安部公房と東鷹栖:森田庄一(東鷹栖の会の資料)
4。パフォーミング•アート•センター公演『友達』評:ホッタタカシ
5。夢の中にあらわれる安部公房1:滝口健一郎
6。『終りし道の標べに』真善美社版について:清末浩平
7。旭川訪問記2:編集部 タクランケ
8。「二つの文学館を訪ねて」:OKADA HIROSHI
9。『方舟さくら丸』小論:w1allen
10。安部公房の空間と時間(1):OKADA HIROSHI
11。安部公房の変形能力6:リルケ3:岩田英哉
12。もぐら感覚10:かいわれ大根
13。読者からの感想
14。合評会
15。本誌の主な献呈送付先
16。ご感想、お励ましをいただいた方々
17。もぐら通信の編集方針
18。編集者短信
19。編集後記
20。次号予告

2013年4月22日月曜日

エリアス・カネッティについての著作の紹介

頭木さんがFacebookで紹介をしていらしたので、あらためて、ここでも紹介をしたいと思います。

『カネッティを読む―ファシズム・大衆の20世紀を生きた文学者の軌跡-』(宍戸-節太郎著)

安部公房が晩年称揚して止まなかったエリアス・カネッティについての著作です。

カネッティの一連の自伝的作品は、実に面白いものがありますし、また『群衆と権力』と題した、人間が集団(マス)になるときの契機を洞察した作品は、実に面白く、深いものがあります。

日本にカネッティを読むひとがいるということは、有難く(文字通りに)、うれしいことです。

あなたも、カネッティを、是非ご一読下さい。

http://www.amazon.co.jp/カネッティを読む―ファシズム・大衆の20世紀を生きた文学者の軌跡-宍戸-節太郎/dp/4768456987/ref=sr_1_13?ie=UTF8&qid=1366598623&sr=8-13&keywords=カネッティ

2013年4月2日火曜日

もぐら通信(第7号)ができました


みなさま、

もぐら通信(第7号)ができましたので、お知らせ致します。

目次は、次の通りです。


もぐら通信(第7号)目次

1。表紙ニュース
2。目次
3。旭川訪問記(w1allen)
4。戯曲『友達』を観る(岩田英哉)
5。『友達』問答(ホッタタカシ)
6。何十年ぶりで初恋の人にあったかのような読書会(番場寛)
7。『燃えつきた地図』について(w1allen)
8。『燃えつきた地図』の構造(岩田英哉)
9。MEMO「安部公房現象2」(滝口健一郎)
10。続 安部公房の写真(marmotbaby)
11。『終りし道の標べに』覚え書き(ロータス)
12。安部公房の都市論―愛の思想(4)(OKADA HIROSHI)
13。安部公房に捧げる歌(睡蓮)
14。安部公房の変形能力5:リルケ2(岩田英哉)
15。もぐら感覚9:顔(タクランケ)
16。安部公房と東鷹栖(森田庄一)
17。読者感想
18。献呈送付先
19。編集者短信
20。編集後記
21。次号予告


下記ブログ記事から最新第7号をダウンロード願います。



ご感想などお聞かせ下さると、ありがたく思います。

では、安部公房とのよいひとときをお過ごし下さい。

もぐら通信
編集部一同

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   安部公房の広場:http://abekobosplace.blogspot.jp/

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2013年3月30日土曜日

『安部公房の詩を読む1』を刊行しました


アマゾンのキンドルで『安部公房の詩を読む1』を刊行しました。お読み戴けると、幸いです。

http://goo.gl/2SSn4


I 内容

全くといってよいほど、詳細に読まれることのない、安部公房が10代から20代初期までに書いたふたつの詩集、『没我の地平』と『無名詩集』から3編の詩を選択して、その詩を読み解きました。

これらの詩集を読む為には、10代の安部公房が考え抜き20歳で書き上げた論文『詩と詩人(意識と無意識)』を読み、理解している必要があります。

この論文と、ふたつの詩集は、理論篇と実践篇の関係にあるからです。この本をお買い求めになる方には、別途上梓している『18歳、19歳、20歳の安部公房』も併せて、お読みになることをお薦め致します。一層深い、安部公房の理解を得ることができる筈です。

次の詩を、詳細に読解しております。

1。詩人(『没我の地平』)
2。理性の倦怠(『没我の地平』)
3。倦怠(『無名詩集』)

このように丁寧に、微に入り細を穿って、理論篇のいうところに従い、そうして同時に詩を読むとはどのようなことかを考えつつ、安部公房の詩を論じたものは、過去になかったと自負しております。

II 目次
目次は、次の通りです。

0。はじめに
1。詩を読むということ
2。「詩人」(『没我の地平』より)
3。「理性の倦怠」(『没我の地平』より)
4。「倦怠」(『無名詩集』より)

お読み下されば、幸いです。



http://goo.gl/2SSn4


[岩田英哉]

2013年3月25日月曜日

本日2013年3月25日朝日新聞朝刊に掲載の安部公房特集のウエッブ版


本日2013年3月25日朝日新聞朝刊に掲載の安部公房特集のウエッブ版です。もぐら通信も載っています。読者登録しなければならないのが、難です。