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2015年2月8日日曜日


『もぐら感覚9:顔』の無料キャンペーンのお知らせです。


『もぐら感覚9:顔』の無料キャンペーンのお知らせです。



もぐら通信に連載して来た『もぐら感覚』の分冊です。連載第9回目の、安部公房の『顔』について論じております。 



無料キャンペーンの期間は、2月9日(月)から2月13日(金)までの5日間です。次のところでダウンロードすることができます。:http://goo.gl/X4qjHb

この顔の初出は、10代の詩の中に既に現れていて、20代以降の安部公房の小説やシナリオの世界の顔になっております。 



安部公房にとって、顔とは一体何であったかを、10代の詩から始まり、小説では『他人の顔』は勿論ですが、それ以前の相当早い時期の作品『第一の手紙〜第四の手紙』をも論じて、安部公房の顔が一体なんであるのかを分析して、論じています。 



勿論、これはリルケの詩にある形象(イメージ)であり、特に『マルテの手記』にある形象でもあるのです。

安部公房は、後者を本当に深く読み込み、そのすべてを我が物としました。

安部公房の顔の意味を解き明かした論考です。 興味深い論考になっています。

これは、後期20年の傑作のひとつ『密会』のカーニバルの前夜祭の、主人公の誘拐された妻の被っている仮面にまで及ぶことでしょう。



ここに既に現れている顔は、詩人の後のその後の小説家として、また戯曲家として身を立ててからも、安部公房の作品に、必ず出てくるもぐら感覚です。 



それは何故なのか、何を意味するのかを、10代の詩に淵源を求めて解明したものです。
安部公房は、言葉を厳密に使います。

10代の詩では、面(おもて)と顔では意味を違えて使っていることにも詳しく、実例を以って解析しております。



これを知ると、安部公房の文学をより深く理解することができると思います。 



安部公房の好きな方に、お読み戴けるとありがたく存じます。 

ダウンロードは:http://goo.gl/X4qjHb

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