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2015年11月13日金曜日

中田耕治さん若き安部公房を語る16:中村真一郎が最初に安部公房を認めた


中田耕治さん若き安部公房を語る16:中村真一郎が最初に安部公房を認めた


安部公房を巡る貴重な証言続々と




その後、T・Kさんからメールがあった。

中村真一郎氏でしたか!

戦後文学に興味がありまして、氏の著作も「死の影の下に」五部作、「四季」
四部作を中心に読んだことがあります。
中村氏は中年から晩年にかけて頼山陽や江戸漢詩に関する評伝・研究をものし
ましたが、なるほど、祖父が漢学者だったとは。なっとくです。
氏の神経症とはべつに、祖父から受けた漢学の素養が評伝・研究に取りくむき
っかけとしてあったのですね。

 このメールのおかげで、またしても別のことを思い出した。戦後、いち早く文学者として安部公房を認めたのは、誰あろう中村真一郎だった。

 これまた説明が必要になる。

(略)

いずれにせよ、この集まりがきっかけで、私は安部公房といっしょに関根弘と親しくなった。その後、「世紀」の会を作ろうとしたとき、私がまっさきに協力をもとめたのは関根弘だった。



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