Yanping Liangさんといふお名前は支那の方でありませう、このかたの投稿に寄せて以下に思ふ事あり。
Yanping Liang
2016年1月9日 ·
三岛由纪夫、安部公房、川端康成、石川淳关于中国文化大革命的声明
「昨今の中国における文化大革命は、本質的には政治革命である。百家争鳴の時代から今日にいたる変遷の間に、時々刻々に変貌する政治権力の恣意によって学問芸術の自律性が犯されたことは、隣邦にあって文筆に携わる者として、座視するに忍びざるものがある。
この政治革命の現象面にとらわれて、芸術家としての態度決定を故意に留保するが如きは、われわれのとるところではない。われわれは左右いずれのイデオロギー的立場をも超えて、ここに学問芸術の自由の圧殺に抗議し、中国の学問芸術が(その古典研究も含めて)本来の自律性を恢復するためのあらゆる努力に対して、支持を表明する者である。
われわれは、学問芸術の原理を、いかなる形態、いかなる種類の政治権力とも異範疇のものと見なすことを、ここに改めて確認し、あらゆる『文学報国』的思想、またこれと異形同質なるいわゆる『政治と文学』理論、すなわち学問芸術を終局的には政治権力の具とするが如き思考方法に一致して反対する」。
近来在中国发生的文化大革命,本质上乃是政治革命。从百家争鸣的时代到如今的变迁之间,时时刻刻都在变态地发生着借助政治权利恣意侵害学问、艺术自律性的事件,作为邻邦的执笔者,我们不忍坐视旁观。
对于这一政治革命,我们不可能如某些艺术家一般采取故意保留态度的决定。我们超越左右任何一方的立场,在此抗议对学问艺术自由的压制,对于为恢复中国的学问艺术(也包含其古典研究)本来的自律性所做的一切努力,表示支持。
我们将学问艺术的原理,无论其具有怎样的形态、怎样的种类,都视为与政治权利迥异的范畴。再此确认:我们一致反对一切“文学报国”的思想,以及与此异形同质的所谓“政治与文学”的理论,换言之最终将学问艺术作为政治权利的工具的思维方式。
三岛由纪夫(1925-1970),出生于东京,毕业于东京城帝国大学法学部。曾在大藏省任职。作为专业作家三岛著作颇丰,主要有《金阁寺》《假面告白》《禁色》《潮骚》《女神》《宴之后》《午后的曳航》《丰饶之海》.等
安部公房(1924-1993),出生于东京少年时期在中国东北度过,1943年考入东京大学医学部,1945年因担心征兵而离开学校返回东北,1946年回国。主要作品有《赤茧》《壁》《闯入者》《饥饿的皮肤》《石之眼》《砂女》《朋友》等。曾获得战后文学奖(1950年)、芥川文学奖(1951年)读卖文学奖(1963、1975年)、谷崎润一郎奖(1968年)
川端康成(1899- 1972)出生于大阪帝国大学文学部毕业。1968年获得诺贝尔文学奖。主要作品有《伊豆的舞女》《雪国》《古都》《千羽鹤》《山之音》.
石川淳(1899-1987)出生于东京外国语大学法语部毕业。无赖派代表作家之一。主要著作有《普贤》《紫苑物语》《狂风记》《至福千年》等。曾获得芥川奖、日本艺术院奖、读卖文学奖、朝日奖等奖项。
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批評とはかくあるべきもの。この声明は今読んでも新しい。悲しむべきは、当時は反中国共産党の声明文であつたものが、今や我が国そのものに向けられた声明文としても十分に読めるといふことである。この間の半世紀の日本人の知的頽廃は酷いものがあるといふことを知るための、この声明は、あなた自身のための試金石でもあり続けてゐる。
わたくしもまた、「学問芸術の原理を、いかなる形態、いかなる種類の政治権力とも異範疇のものと見なすことを、ここに改めて確認し、あらゆる『文学報国』的思想、またこれと異形同質なるいわゆる『政治と文学』理論、すなわち学問芸術を終局的には政治権力の具とするが如き思考方法に一致して反対する」者である。
と、このやうに引き写してみて、「学問芸術の原理」を自分自身の学問芸術の分野で自分自身の言葉を以って即答できる自称学者が何人ゐるか、自称藝術家が何人ゐるかを疑ふのである。
「左右いずれのイデオロギー的立場をも超えて」誠に知性ならぬ痴性豊かな人々の集まる、日本は素晴らしい国になつたのである。
この現状をも、やはり「学問芸術の原理」に基づいて議論してもらひたい。勿論云ふまでもなく、あらゆる意味での暴力抜きで。なるほど、三島由紀夫の当時絶賛し嫉妬すら覚えると評した(この声明の翌年発表された)安部公房の戯曲『友達』は、二十一世紀の今も新らしい。
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