法律の外に棲む子供について
わたしの好きな人間達は、どういうわけか皆、法律の外にいる子供である。以下に挙げてみよう。
1。寒山拾得
2。地下鉄サム
実は、これらの人間は、後でその絵画なり、小説なりを読んでみると、子供ではなく、大人であり、地下鉄サムなどは、どうも二十代後半から三十代前半の年齢に見える。
しかし、尚、これらの人間達は、わたしのこころの中では、法律の外にいる子供の姿として鮮明に記憶され、日々わたしと共に生きているのを感じる。更に、日本語でいうならば、
3。童子、何々童子
4。何々丸
と呼ばれる子供達も、わたしの深い友人である。
椎名麟三の「神の道化師」はよかった。まさしく、法律の外に生きる子供を生々しく描いている。
このような法律の外に棲む子供達が、わたしのこころに生きているので、わたしは安部公房の読者なのであろう。何故なら、安部公房の主人公達はみな法律の外に棲む人間達であるからだ。
そのような安部公房の主人公達を生んだ安部公房を、松岡正剛ははっきりと犯罪者と呼んでいる。『砂の女』と題した松岡正剛の
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