中田耕治さんの語る若き安部公房:近代文学の時代
「2015/07/01(Wed) 1623
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【19】
私は、毎日のように、「近代文学」の人々に会って、色々な話を聞くことで、勉強をつづけてきた。それは、安部君の場合もおなじだったろう。
私は安部君に自分と似たような魂、まぎれもない詩人を見たのだった。
ただし、はじめから違っていることにすぐ気がついた。彼は、天才だったが、私は生意気な文学青年だったこと。この違いはどうしようもない。
安部君は、たとえば、日本の文学、とくに短詩形の文学に、まったく関心がなかった。私は、中学生のときに、久保田万太郎の講演を聞きに行ったり、毎月、歌舞伎座で立ち見をしたり、雑誌なども手あたり次第に読みつづけるような文学少年だった。だから、お互いの違いから、いろいろと話題は尽きなかったのだと思う。
音楽についても、まるで趣味は違っていた。」
以下、次のURLにてお読みください。安部公房の音楽の趣味がわかって誠に得難い情報が書かれております。:
中田さんがお書きになっている、安部公房の好きだった此のドイツ人の歌手、Gerhard Hüsch(ゲルハルト・ヒュッシュ)の歌声を今YouTubeで聴くことができます。そのうちの幾つかをご紹介します。:
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